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信越北陸支部 支部長挨拶
 
​ 今年一年、「音楽療法とは何?」と問い直すことが多かった年でした。
 長年、一般社団法人日本音楽療法学会は、初代理事長日野原重明先生を先頭に音楽療法士の国家資格化に向かって活動してきました。聞くところによると(支部連絡会での報告)、法律文の方向性については概ね合意がなされており、国会議員の皆さんに議員立法として成立するように頑張っていただく段階とのことです。
 現在のところ、国会議員や官僚の方達との交渉の中で、国家資格の名称として「音楽支援士」が検討されていると聞いています。音楽支援士(仮)の役割は、病気や障がいのために言語でのコミュニケーションが難しいために支援が困難な人たちと、支援の専門家たちとを音楽を介して「つなぐ」ことです。こうした取り組みが、音楽療法が広く国家資格になるための突破口になると思いますので、心から期待するところです。
 また、大切なことは音楽療法を一般の方々に知ってもらうことだと思います。しかし、現状では「音楽療法」とは、「その方法はどんなものですか」と聞かれても、短く、統一された言葉が見つからないのが現状です。海外で勉強された方の中には「ノードフ・ロビンスの即興演奏による音楽療法」「コミュニティー音楽療法」など色々な方法が提示されています。私自身も日本の音楽療法のパイオニアの1人と言われている加賀谷哲郎先生が創案された方法「ミュージック・ケア」を活用しています。この信越・北陸支部であっても、それぞれが違うものを指して音楽療法と言っているのが現実なのではないかと思います。
 つまり、音楽療法は多くの市民や国民に一言で説明できないのが現実ではないでしょうか?ピアノの演奏会、歌のレッスン、紅白歌合戦、コンサート、どう違うのでしょうか?レクレーション?音楽療法とは何なんでしょうか?国家資格になったら一般社団法人日本音楽療法学会という名称はどうなるのでしょうか?学校では学部の名称はどうなるのでしょうか?分からないことが、まだ沢山あります。
 そんな中での日本音楽療法学会信越・北陸支部の活動です。しかし、この27年間の活動が確かにここにあるのです。凄いことだと思います。あらためて一つ一つの課題を皆さんで話し合い、整理し、本気で考え、後世に繋いで行ける会にしていきたいと思います。

一般社団法人日本音楽療法学会

信越・北陸支部

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